
「隠された記憶」
原題: CACHE (HIDDEN) 製作年度: 2005年
監督: ミヒャエル・ハネケ 上映時間: 119分
【解説】
テレビ局の人気キャスター、ジョルジュは美しい妻アンと一人息子のピエロと幸せな日々を送っていた。そんなある日、彼のもとに送り主不明のビデオテープが届く。そこにはジョルジュの家を正面から隠し撮りした映像が映っていた。テープは何度も送られてきて、内容も回を追うごとにプライベートな領域へとエスカレートしていく。次第に恐怖が高まり、家族の間に亀裂が生じ始める。そんな中、やがてジョルジュの中で、少年時代のある記憶が呼び起こされていく…。
<allcinema>
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何かを失敗し、言い訳をする奴隷に、私がいつも言っている言葉がある。
大抵、謝る奴隷の口をついて出てくるのが
「わざとではありません…」とか、
「そんなつもりは無かったんです…」って言葉。
私はこれが大嫌いだ。
どんなつもりであっても、罪は罪。
わざとでなくても、罪は罪。
私は言い訳をする奴隷にいつもそう言っている。
車で人を轢いてしまったとして、それが故意でなければ
轢かれた人のダメージは軽くなるのか??
そんなことはない。
被害者にとってみれば、加害者が
“どういうつもりだったのか”なんて、全く関係無いのだ。
もうね、下手に言い訳されるより、むしろ「轢くつもりだった!」って言われたほうが
すっきりするかもしれないよね。
この映画は、まさにそんな話。
人が無意識に犯す罪の話。
映画の後半に、とても衝撃的なシーンがある。
それはあまりに唐突で、全く予期しない強烈な衝撃だ。
きっと、何が起こったのかすぐには理解できない。
それは、無意識がいかに罪深いことなのかをとてもよく表していると思った。
「わざとじゃない…」
「そんなつもりじゃ無かった…」
そんな言い訳が二度と出来なくなる映画だと思う。
昔見て、気に入った映画だったのですが
ずっとタイトルが思い出せなかった映画です。
先日偶然にWOWOWで放送されていたのでブログに書いてみました。
マイナーだろうけど、すごい映画だと思う。おススメ~!