映画メモ「オンリー・ザ・ブレイブ」

先日、凄くイライラする映画を見ました。
映画を見てこんなにもイライラしたのは初めてです。
今日はその映画の事を書いておきます。

私のイライラを忠実にお伝えすべく
書きなぐっていたので気づいたら長い記事になっていました。
お時間のある時にどうぞ…。

『オンリー・ザ・ブレイブ』
(2017)ONLY THE BRAVE
監督 ジョセフ・コシンスキー

aya20200301.jpg

アリゾナ州で2013年に実際に起きた山火事の話です。

アメリカの森林消防隊のエリートチームは“ホットショット”と呼ばれ、
その一つであるグラニット・マウンテン隊が巨大な山火事に挑む姿を描く実話ベースの映画です。

私が普段あまり見ないジャンルの映画です。
予備知識もなく、ベースとなった山火事の事も知りませんでした。

彼等の活動は我々が普段想像する“建物火災の消防士”とは作業の内容が違います。
毎年起こる山火事に備え、1隊20人で構成される精鋭部隊。
延焼を食い止めるため炎を先回りし、山火事の燃料となる木をチェーンソーで切ったり穴を掘ったり、時には火を火で制する”迎え火”を燃やす等して防火帯を作るのが主な任務です。

また、ホットショットの隊員達は
活動中に逃げ場を失った場合に備え
携帯用の小型シェルター(防火テント)を持ち歩いています。
最悪の事態の時はその防火テントの中に入り、炎が通り過ぎるのを待つそうです。

aya20200302.jpg

劇中でもこの防火テントの訓練の様子が描かれます。

隊長の合図で隊員達は付近にある燃えやすいものを排除します。
十分なスペースを確保したらこのテントを各自ぴったりと被り、地面の上にうつ伏せになります。

隊長が大声でこう言います

「ハリケーン並の暴風と温度は500度以上になる!地獄だ!」

「防火テントの端を閉じ、顔を地面につけろ!」

「呼吸が出来れば助かる!」

命がけで危険な任務につく隊員達。
そして、この後、史上最悪といわれる巨大山火事が発生します。

いつものように隊員達は現場に駆け付け、任務をこなします。

このまま進むか?退路はあるか?
司令本部と無線連絡を取りながら状況を見て判断を繰り返します。
しかし強風に煽られ勢いを増す山火事…

一旦は安全な焼け跡で待機していた隊員達ですが、見るに見かねて移動を開始します。

「俺たちでくい止めるぞ」

彼等は進みます。
しかし気づいた時には炎がすぐそこまで迫ってきています。

「(さっきの焼け跡まで)戻れませんか?」と尋ねる隊員。
「時間がない!」と返す隊長。

もう逃げることは間に合わないと判断、
隊長が防火テントに入るよう指示を出します。
訓練通りに周囲の地面を焼き、燃えやすいものを遠くに投げ捨て、テントに入る隊員達。
間もなくあたりは炎に包まれ…

そして全員が死亡しました。

隊員20人のうち、別行動していた1人を除く
その場にいた19人の隊員全員の遺体が焼け跡のテントから発見されたそうです。
身に着けていた金属以外、灰も残らない状態だったそうです…。

・・・。

焼け跡に並ぶテントのインパクトが強すぎて
ショックを受けていたのですが、しばらくすると私はとてもイライラして来ました。

なんだこの話は!!!

どうして逃げなかったんだろう?
テント用意する時間があるなら、装備を捨てて走っていればもしかしたら…
どうしてテントを選んだのか…。

その時現場で起きたことは他の誰にも知る由はありませんが、私はとても腹が立ちました。
こういった危険な任務につく方が命を落としてしまう事はあってはならないと思うんです。
どんな時も安全を確保していて欲しいんです。

私がイライラしたのは、この“防火テント”のせいで判断を誤った可能性について考えたからです。

“いざとなったらこうすればいい”

という意識が、たとえ無意識だとしても判断に影響するのではないかと思うんです。

まだ頑張れる、とか、あともう少しだけ、、と、
その少しが運命を分けてしまうと思うんですよね。

調べたところ、この防火テントの耐火温度はたったの250℃だそうです。
無いよりはマシかもしれませんが、
このテントで命拾い出来るのはかなり限定的な条件下だけではないでしょうか。

日本で消防士の着る服は1000℃以上に耐えられるとされていますが、それだって10数秒の時間です。そもそも人体がもちません。

ちなみに、この時の山火事で彼等を包んだ炎は
実際には2000℃だったとも言われています。
このテントは助かるために使うべきであって、
この中で人が死ぬ事があってはならないと思うんです。
このテントがそもそも無かったら、彼等は死ななかったのではないかとさえ感じました。

遺族の方はどんな気持ちでこの映画を見たんでしょう。
レビューを見てると美談のように受け取る人もいるようですが、これ、怒るところじゃありません?

精鋭部隊というのは山火事が消せるから精鋭なんじゃなくて、
こういった状況でも死なないから精鋭なんじゃないでしょうか。
誰かがやらなきゃ論もわかるんですけど、彼等の犠牲を美談にするのは絶対に間違っていると思いますね。

行き場のない苛立ちがおさまらず…
記事をかいてみる事にしたのですが、

結局!

また!

私はイライラしています!
なんでイライラするのかな~と疑問に思う人は
取り敢えず映画を見てみてください、見たらわかるよ!

ついでに日本語版ポスターにある
「炎は恐くない。恐れるのは、愛する人の涙だけ。」とか
最悪よ、あれは何なの!?
死んだら愛する人が泣くだろうが!BOKE!
(コピー作った人もOK出した人も最低と思う)

今日のブログは以上です!
解散!

岡山県岡山市・本格SMクラブ SM倶楽部 深月-mizuki- 所属 女王様,奴隷,主従,調教,鞭,ケイン,身体改造,拷問,監禁,呼吸管理,ペット,CBT… タフで好奇心旺盛なマゾが好き♡ プレイのお問い合わせはオフィシャルサイトへお願いします
Back To Top